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経済学のおさらい(後)

さて、経済のおさらい、後編です。
ちなみに前編はこちら、こちらを見てからをおすすめします。
経済のおさらい(上)



ケインズ経済学は失業者解消理論
ケインズは失業を3種類に分類しています。
①自発的失業:自分で失業を選択して、困ってない状態。
②摩擦的失業:いま仕事を選んでいて、マッチする求人が見つからない状態(選べる余裕有り)
③非自発的失業:仕事が欲しくて探しているのに見つからない(選ぶ余裕なし)
③の非自発的失業状態をなくすのがケインズの考え。

古典派のよりどころは「セイの法則」
「供給はそれ自身の需要を作り出す」という考え。
ジャン・バディスト・セイ(1767-1832)というフランスの経済学者が唱えた理論。
作った商品が売れ残っても、売れるまで値下げをすれば、必ず売れ残りはなくなる。
労働者は失業者を雇う賃金より下げれば失業することもない。
安い賃金で生産すれば、コストが下がり今よりも売れるようになる。
売れるようになれば、賃金も上げる余裕が出てくし、新たな雇用も増える。
言ってることは正しいんだろうけど、じゃぁいつまで待てば良いのかね?という話になる。
失業者にとったら、飢え死にするか、職が見つかるかのチキンレース?


しかしケインズはNOという。
何年たっても失業者は街に溢れかえってるじゃないか!!!
世界恐慌で生じた失業はアメリカにおいて1993年に25%にも達した。
翌年も、翌々年も20%超の失業率。
ケインズの「一般理論」を刊行したのが1935年。
ルーズベルトによって、ニューディール政策を取り入る契機にもなった。
アメリカの失業率が一桁台に落ち着いたのは1941年(9.9%)の事。
この年、アメリカと日本の太平洋戦争が始まる。失業率の改善は戦争特需とも言われる。
ちなみに高橋是清の政策は1931年とニューディール政策はおろか、ケインズさえも先駆けている。
戦争を起こしたい軍部によって殺された高橋是清、戦争によって不況を脱したアメリカ、皮肉なものだ。


景気は「有効需要」の大きさ次第
古典派は、売れなければ値下げすると売れる、という主張。
ケインズ派は企業は売れなければ値下げするより、生産量を落とす、という主張。

生産量を落とせば、必要な労働者も少なくなり、賃金が下がるか、失業者が増える。
失業者が増える、需要がさらに減り、モノが売れなくなる、さらに生産量調整して失業者が増えるという負のスパイラルによって恐慌が起こる。
「国全体の有効需要が少なすぎるのが不況の元凶。だったら増やせばいい」
ちなみに有効需要とは「欲しいという意志と、購入する資金は持っている状態」が有効需要。
対して無効需要とは「欲しいけど金がないから諦める」が無効需要。
ケインズは有効需要に応じて国の生産水準が決まり、雇用も所得も追従する。
古典派は供給があり、それが需要を引き出す。という考え。

ここに書いてあることだと、デフレ対策は古典派理論には難しそうです。
また、ケインズ派にしても、今の日本に有効需要はあるか?という問題もある。
溜め込んだ企業や家庭の内部留保を吐き出すような有効需要、あるのかな?
「安心してお金が使える環境」こそが有効需要を作り出す鍵になるように思える


政府に求められる財政支出
政府が財政支出をして、有効重要を引き出し、生産量を上昇させて失業者の雇用を行う。
政府が公共投資を行うと、市場が何倍かの効果を得て成長する、これを乗数効果という。
乗数効果は、無限回数の波及効果。
(使ったお金は誰かの所得になり、その所得で支払いをすると、その支払いは誰かの所得になる)
例:建築業者、給料上がったから、美味いメシ食べる⇒食堂店主、売上良かったから、花でも買って帰ろう⇒花屋売上良かったから、明日の仕入れは多く頼もう⇒花農家、売上上がりそうだから、設備置き場を増やそう⇒建築業者、設備置き場受注して、売上が上がった⇒ループ。
これがお金が回るという意味だね。
ちなみに、それぞれ購入するたびに税金は上がるので税収は増える。


古典派からの反論
短期と長期で違うだけだ。
見えざる手の調整力が及ぶのを待てば、必ず均衡する。
大恐慌のような緊急時には仕方ないが、あくまで短期に限った話。
長期的には政府介入は不要で、無効で、有害ですらある。余計な介入や規制こそ経済の活力を失われさせ停滞と不況をもたらす。経済の調和と発展はあくまで自由で自律的な市場取引によるべき。
古典派というのは、数学で証明できるとか、図式で表せるとか、あくまで目線が「学者」の目線なんですよね。
そこに「国家や国民」は存在しない。
あくまで「市場の経済」についての話でしかない。
ほっとけば調整されるって、たしかにそうだろうけど、それまでに自殺者が何万人でるのかって話。


新古典派総合
ポールサミュエルソン(1915-2009)不況時にはケインズ主義、好況時には古典派で行けばいいではないか。
それぞれ役割に応じた出番がある、というもの。
そりゃ、いいねと言われていた。
うん、俺もそれでいいんじゃないかな?と思った。
でも、好況時に市場に任せていた結果がバブル崩壊。
やはり「常に監視して必要な手当を行う」のが必要と思われる。
それは日本で言えば日銀のお仕事なんだけど、奴らときたら・・・・。


石油危機でスタグフレーション
1973年の中東戦争におけるオイルショックで、スタグフレーションと呼ばれる前代未聞の経済現象が起きた。
不況とインフレの同時発生という厄介な代物。
ケインズ式に財政出動しても金融緩和をかけても全く効き目はなく、インフレは拡大する。
古典派あたりから「ほら、ケインズ派役に立たない」と非難の声も上がる。
インフレで物価は上がるのに、取引が減少し生産、雇用も低下するのがスタグフレーション。
おもに原油の高騰が原因で発生してきた。
他にも戦争や天災による供給側の不慮の事故などでも起こり得る可能性はある。
日本が度重なる自身でもスタグフレーションが起きなかったのは、世界に冠たる供給能力を維持しているからである。


新自由主義の誕生
ミルトン・フリードマンは政府による裁量的な(自由に介入する)財政支出は全くや役に立たない。
余計なことをするから人々の期待インフレ率が高まって本当にインフレが起こり財政支出で需要を伸ばしても生じたインフレが帳消しにしてしまうと唱えた。
(わかりにくいけど、財政支出で需要を伸ばしたとしても、インフレで物価高くなるから、その需要を消してしまうってことかな)
また、公共投資で得るようなお金は、使わずに貯金するから乗数効果は期待できない。ともいっている。
フリードマンによると、政府がやって役に立つのはマネーサプライ(通貨の流通量)の管理のみ。
不況時には増やし、景気加熱時には減らす事。
場当たり的やるのではなく、タイミングが重要なので、経済成長率に合わせて決められた貨幣供給量を増減させるべし。と、ケインズ派の財政政策出動を否定し、通貨の流通管理を重視することから「マネタリスト」と呼ばれる。
さらに、政府の介入を嫌い、自由な市場に信頼をおく姿勢を徹底するものを「新しい古典主義(ニュークラシカル)という。ちなみに新古典主義はネオクラシカル。
政府は余計なことはするな。
通貨の流通量だけ管理しろ。それについても、あらかじめ決められてルールを決めて機械的に行うだけ。
とまぁ「弱肉強食」の時代の到来です。


フリードマンによる少々過激な自由市場主義「小さな政府」論は80年代アメリカはレーガン政権、イギリスはサッチャー政権で取り上げられ、公共支出の削減、規制緩和、公営企業の民営化といった一連の「新自由主義・ネオリベラリズム」的政策として実現された。
日本でも国鉄⇒JR、電電公社⇒NTTと民営化。
小泉政権でも郵政民営化、派遣労働の規制緩和などが行われた。
新自由主義は弱肉強食の時代であり、行き過ぎた至上主義は格差の拡大を雇用者と労働者ではなく、貴族と奴隷のレベルにまで広げたように思える。
日本の構造改革も、公社を民営化するのは良かっただろうけど、派遣労働の規制緩和はどうだったんだろう?
あれで確実に日本企業の風土が変わった。
会社も、社員もビジネスライクに。あの時は、それが進歩だったと思ったが、今となるとどうなんだろう。
もしかしたら、日本のひとつの文化を破壊したような気もする(この件、別の記事で書きます)


この間、社会主義が続々と資本主義化したこともあり、すっかり市場原理主義にそまったアメリカが起こしたのがリーマンショック。
この事態の収拾のためにアメリカをはじめとする各国政府はケインズ的な財政・金融緩和を行った。
それは一応の効果を上げて、1929年大恐慌なみの悲惨さは回避できた。
出てきた言葉が「ケインズの復権」
冷戦の終焉で、世界が一気に約2倍に広がり、経済のパイが増えた。
先進国はモノ作りでは、賃金の安い後進国に負けると判断した国々(主にアメリカ)が金融やサービスなど「不労所得」にちかい儲け方で金稼ぎするのを始めたのが悪いと思うんだけどね。
石油の先物取引に金が流れすぎて原油高になるのも、アメリカの政策のせいだろ?
本当にヤンキーは好き勝手なことしといてルールを押し付けるのが嫌だ。
挙句にサブプライムローンで不況起こしといて、アメリカもユーロもさんざん紙幣刷るまくりだからな。
結局アメリカmユーロ、韓国、中国などの為替操作国は乗り切るが、真面目な日本はバカを見る。
グローバリズムは世の中の趨勢から仕方ないとは思うが、日本はもっとずる賢く、こすっからく行かなければダメだ。
その点、麻生太郎閣下は世界と渡り合っているので非常に頼もしい。


そして2013年、アベノミクスが開始される。
世界は、デフレの特効薬になるかどうか、アベノミクスを見守る状況になっています。


さて、経済関係は勉強しながらなのでなかなか筆が進みません。
いまは「新自由主義について」とか「竹中平蔵の功罪」などを書いていきたいなぁと思い勉強中。
ん~、なかなか楽しいです。

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